人が老化していくスピードには「個人差」があります。
見た目や身体能力の差は、年を重ねるにつれて同じ年齢の人でも「大きな差」がつきます。
この差は「若いうちから老化防止のために様々な取り組みをしてきた人と、老化について何も対策しなかった人の間」に確実に生まれます。
年齢を重ねた時に若々しい自分を保つためには、まだ老化のことなんて気にしていない「20代の頃」からしっかりとした老化予防に取り組む必要があるのです。
それでは「20代の頃から規則正しく健康的な生活を送り、充分なエイジングケアに取り組むこと」とは具体的にどのような行為なのでしょうか?
20代から老化予防(エイジングケア)に取り組む必要性
若々しい見た目を保ち続けるには、20代の頃から老化予防(エイジングケア)に取り組むことが重要になります。
20代に蓄積した紫外線などによる肌ダメージは、30~40代にかけて「シミ」や「くすみ」となって必ず現れます。
20代のうちから規則正しい生活、スキンケアに取り組む習慣が出来ていると、30代や40代から表面化してくるエイジング現象(老化現象)を抑えることが出来るのです。
また、若ければ若いほど老化を予防するための生活習慣を身に着けやすく、続けていきやすいというメリットもあります。
20代から始めておきたい老化予防(エイジングケア)の習慣
20代のうちから取り組んでおくべき具体的な老化予防(エイジングケア)とは
- スキンケアをする習慣を身につける
- 健康的な食生活を意識する
- 紫外線を予防する
- 運動する習慣を身につける
これらを自分の中で「当たり前の習慣」として身に付けることが出来ていれば、30代40代を迎えたときに周りと「圧倒的な差」を作ることが出来ます。
文章で見ると、めんどくさいと感じてしまうかもしれませんが「作業としては簡単」なので、1つ1つ詳しくご説明していきたいと思います。
20代からのスキンケアに必要なことは「正しい方法」を身に付けること
「うるおい」も「ハリ」もある20代の肌であっても、早ければ20代後半くらいから
- カサツキや乾燥肌
- 肌荒れやオイリー肌
- シミやシワ
- たるみやくすみ
などの症状が出てきます。
これら症状の発生は、20代のうちから「正しい方法でスキンケアを行う習慣」が出来ていれば抑えることが出来るのです。
また、一度症状が出てしまったものを後から治すことの方が難しいため、こういった症状がまだ起こっていない20代のうちから予防をしておくことが大切なのです。
ここで注意しなければならないことは、スキンケアを始めてすぐの男性がよく陥ってしまう「誤ったスキンケア方法」です。
「誤ったスキンケア方法」を行っていると、逆に肌にダメージを与えてしまい、より老化スピードを加速させてしまう原因になってしまうのです。
以下の項目を確認して、自分が「誤ったスキンケア方法」を行っていないかチェックしてみましょう。
- 洗顔後、タオルドライの際に顔を強くこする
- スキンケア用品を付ける際に強く圧迫する
- 化粧水だけでスキンケアを終えてしまう
- 顔の皮脂が気になって何度も洗顔行ってしまう
これらの行為はすべて、男性がスキンケアを始めた際に、よくやってしまいがちなミスなので注意しましょう。
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健康的な食生活は老化予防だけにとどまらない
「健康的な食生活」を送ることも、やはり若いうちから心がけておいた方が良いでしょう。
20代はまだまだ基礎代謝も高く、何を食べても身体に影響は少ないのですが、30代に入った途端に急激に太り始めてしまったり、「肌」や「髪の毛」「爪」などに老化現象が現れ始めます。
そうならない為にも
- 野菜を取るように心がける
- 暴飲暴食はやめる
- 脂っこいものばかり食べない
この3つはしっかり意識しておきましょう。
健康的な食生活を送ることで老化を防ぐとともに、危険な病気のリスクも大幅に減らすことが出来るので、早くから取り組んでおいて損はないでしょう。
紫外線によるダメージは取り返しがつかないので要注意
紫外線が肌に与えるダメージは「日焼けによるやけど」だけでなく「肌内部の組織やDNAまで破壊してしまう」ため、一気に老化のスピードを早めてしまう恐れがあります。
さらに紫外線によって傷ついた肌内部のダメージは、すぐには肌表面には現れず、30代から40代になってから現れ、急激に見た目が老け込んでしまう原因になります。
紫外線に当たり続ければ、その分「年を重ねたときに急激に老化が加速すること」を覚悟しておかなければなりません。
そうなってしまわないように「20代のうちから日焼け止めを使い、紫外線を予防をしておくこと」が非常に重要です。
また、日焼けをしてしまった後に「アフターケア」に取り組むことで、少しでもダメージを和らげておくことが出来るので、かならず「アフターケア」は行うようにしましょう。
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若いうちに身につけた運動習慣は大きな財産になる
20歳以上で、週に1~2回運動をする習慣のある人と無い人とでは「体力年齢に10歳程度の差」がつくことがわかっています。
つまり若いうちから運動をする習慣を続けていれば、40代になっても20代のころと同じレベルの体力をキープし続けることが出来るのです。
さらに運動をすることで
- 体型の維持
- 細胞や組織の老化予防
- 血流の向上による老廃物の排出
- 筋肉が鍛えられて肌のたるみを防ぐ
など、若々しい見た目と身体を保つことが出来ます。
また、肌のハリやツヤに大きく関係する「成長ホルモンの分泌を促進する効果」もあり、20代中盤から減少する成長ホルモンを増やして、肌の老化の改善にも高い効果が期待できます。
スキンケアを「する男性」と「しない男性」に生まれる差
最近の若い男性にとって、スキンケアに取り組むことは当たり前になりつつありますが、まだまだ30代以上の男性ではスキンケアに取り組んでいる人が少ないのが現状です。
男性の肌は、毎日の「ヒゲソリ」や「紫外線」によってダメージを受け続けていることや、ニキビや肌荒れなどの「肌トラブルが起きやすい」ことから、スキンケアを行わなければ清潔感が失われやすいといった特徴があります。
清潔感のない肌は、相手に不快な印象を与えるだけでなく「老けた印象」を与えることにもつながります。
さらに肌が乾燥している状態が続くと「シワ」ができやすくなり、見た目年齢を一気に引き上げてしまうことになります。
毎日肌を保湿し、スキンケアを続けた男性と、スキンケアをしなかった男性の肌とでは「見た目年齢に大きな差が生まれてしまう」のは当然のことなのです。
見た目以外にもある20代から始まる老化現象
「肌の老化が20代から始まること」は有名な話ですが、肌の老化以外にも「身体全体の機能」が年々衰えていきます。
20代から始まる老化現象には
- 脳の老化による記憶力の低下
- 筋肉量の減少
などがあります。
人間の成長は20代でピークを迎えるものが多いため、それ以降は個人の生活習慣によって緩やかに老化していく人と、急激に老化が進んでいく人に分かれていきます。
見た目だけでなく、身体全体の老化の分かれ目は「20代にどういった習慣を身につけたか」で、今後大きな差を作っていくことになるのです。
20歳からは脳を使わないと一気に能力が低下していく
脳の老化は、20歳ごろから「脳細胞が減少していくこと」で始まります。
脳細胞の減少による老化は、普段から「脳に刺激を与えるような生活をしているか、いないか」で、老化スピードが変わります。
20代であれば新しい経験や知識を取り入れ、脳を刺激し続ければ、むしろ脳が発達して活性化することも可能な期間です。
20代のうちに脳をよく使った人と使わなかった人で大きな差が生まれてしまい、加齢とともに脳の機能が低下するスピードが上がっていくと、将来的に「認知症のリスク」も高くなってしまいます。
既に言葉が出てきにくくなっていたり、よく「あれ」「これ」「それ」という言葉を使うようになってしまっている人は「記憶力の低下」が始まってしまっているので、すぐにでも老化対策を始めなくては、どんどん脳の機能が低下していきます。
毎日同じ事の繰り返しのような生活にならないように、若いうちから新しい刺激を受け続けるようにしておきましょう。
20歳からの筋力低下は体型維持を難しくする
20代以降は普通に生活をしているだけだと、筋肉はどんどん減少していきます。
老化による筋肉の減少は下半身から始まり、足の能力の低下を自分でも感じるようになります。
さらに筋肉量の低下は、身体に様々な症状をもたらします。
具体的な例として
- 血流の悪化
- 代謝の低下
- 疲れが取れにくくなる
- 腰痛
- 関節痛
などは「筋肉の衰えが原因」となって発生します。
これら「筋肉の衰えによる症状」が合わさると、太りやすくなったり、肌が荒れてしまったりと、見た目にも大きな影響が出てきます。
さらに「筋肉の衰えを運動でカバーしなかった場合」は、将来的にロコモティブシンドローム(運動器症候群)と言われる、寝たきりの生活になるリスクも必然的に高まります。
筋肉は使わなければ、すさまじい勢いで減少していきます。
病気などで1日中ベットの上から動かずに安静にしていると、たった1日でも「1%以上の筋肉」が失われると言われています。
体型などの見た目以外に、身体の機能を若く保つためにも、筋肉を落とさないよう若いうちから運動をする習慣を身につけることは、欠かすことが出来ないのです。
運動をして痩せる ダイエットをするためには「食事制限」「運動」「サプリメント」「生活改善」などの方法があります。これらを組み合わせることでより効率よく、早く痩せることができますが、一気に始めてしまうと、よほど強[…]
男性は20代のうちから体臭にも気を使っておくべき
男性は10代の中盤以降から、年代ごとに異なる「体臭」が発生します。
10~30代は、ワキから発生する「汗臭」、30~50代は、後頭部から発生し最も臭いが強いとされる「ミドル脂臭」、50代以降は、胸や背中を中心に発生する「加齢臭」といったように、常に体臭ケアに気を付けておく必要があります。
若いうちから取り組んで、最も効果的な対策は「清潔な状態を保つこと」です。
体臭が発生する原因は「汗」や「皮脂」です。
10~30代で発生する「汗臭」は、汗と皮脂を常在菌がエサとして代謝、分解することで発生します。
30~50代の「ミドル脂臭」は、汗に含まれる乳酸を常在菌のブドウ球菌が分解し、ジアセチルという臭いの原因物質が発生し、この物質が皮脂と混ざり合うことで、より強烈な臭いを発生させる「ミドル脂臭」になります。
50代以降の「加齢臭」は、皮脂が空気中の酸素によって酸化することで発生します。
つまり
- 汗をかいたら放置せずにしっかりとふき取ること
- 皮脂が必要以上に残らないように、シャンプーで頭皮全体をしっかりと洗うこと
- 洗い残しがないように、すみずみまでしっかりと洗うこと
など「身体を清潔に保つ」ようにすれば、体臭が強くなることを防ぐことが出来ます。
男性であれば誰にでも体臭は発生するので、常にエチケットとして臭いのケアに取り組んでおきましょう。
エイジングケアは「老化防止」ではなく「老化予防」
最近では認知度も高くなってきた「エイジングケア」ですが、あくまでも老化が進むことで、見た目や身体の機能が衰えていくスピードを緩やかにするものです。
老化のスピードを遅らせ、健康的で若々しい状態に保ち続けることで、より充実した人生を送ることが出来ます。
しかし「老化を遅らせること」は出来たとしても「老化を止めること」は出来ません。
そのため、エイジングケアに取り組み始める年齢が早ければ早いほど、より若く健康的な状態で自分を保つことが可能になり、遅ければ遅いほど得られる効果が少なくなってしまうのです。
また、年齢が上がっていくにつれて、エイジングケアに「取り組んできた人」と「そうでない人」の
- 見た目
- 身体能力
- 健康状態
の差は、確実に大きく開いていきます。
中でも「身体能力」と「健康状態」の差は、高齢になった時の「病気」や「寿命」にも関係します。
エイジングケアとは「見た目を若く保つことだけでなく、将来の自分のQOL(人生の質)を向上させること」にもつながるのです。
20代が今後の老化スピードを変える「大きな境目」になることを覚えておきましょう!