肌が黒ずんでしまい汚く見えてしまったり、顔色が悪く見えてしまう原因になってしまう「くすみ」。
若いころは全く気にしたことがなかったのに、30代を超えたあたりから急に顔色が悪くなったように見えてきたり、部分的に黒ずんでしまったり、目の下のクマが消えなくなってきたりすることで「肌のくすみ」が出来るようになってきます。
「くすみ」や「クマ」が出来てしまうと、見た目年齢が一気に老けた印象になってしまうので、どうにか治したいと思っている方も多いのではないでしょうか?
そんなやっかいな「くすみ」が出来てしまう原因として
- メラニン
- 血行不良
- 糖化
- 汚れの蓄積
主にこの4種類の大きな原因があります。
それぞれの原因によって効果的な「くすみ」の治し方が異なるので、1つ1つ詳しくご説明したいと思います。
メラニンによるくすみ
日焼けをしたときに肌の細胞を守るために、人間は大量のメラニンを生成します。
この大量に発生したメラニンが、肌の内部に残ってしまうことで「くすみ」が出来てしまうのです。
年齢を重ねるにつれてターンオーバーの周期が遅くなるので、肌の新陳代謝が悪くなっていき、メラニン色素が排出されにくくなってしまうので、年々紫外線による「くすみ」が出来やすくなってしまうのです。
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メラニンによるくすみを治すポイント
メラニンによる「くすみ」は、まず紫外線を防いで予防を始めることが大切です。
日焼け止めで紫外線対策をすることで、メラニンが肌の中に作られる量を減らすことが出来ます。
では「メラニンによるくすみがすでに出来てしまっている場合」はどのように対処すれば良いのでしょうか?
- ターンオーバーを早めてメラニン色素を排出する
- 美白効果のある食べ物やスキンケア用品でメラニンの生成を抑える
- 肌に潤いを与える
これら3つの対処法があります。
まず「ターンオーバーを早める」についてですが、「ターンオーバー」とは肌が生まれ変わる周期のことで、ターンオーバーを早めることによって過剰に生成されたメラニンを外に排出することが出来ます。
年齢とともにターンオーバーのペースが遅くなって、40代と20代では2倍程の違いがあります。
そのため、年齢にあわせたスキンケアを行い、ターンオーバーの周期を早める必要があるのです。
次に「美白効果」についてですが、美白効果によってメラニン色素の生成を抑えることで「くすみ」が出来にくい肌を作ることが出来ます。
化粧水などスキンケア用品に含まれる美白効果のある成分には
- ビタミンC誘導体
- ハイドロキノン
- プラセンタ
- アルブチン
- トラネキサム酸
などがあります。
この中でも「ビタミンC誘導体」と「ハイドロキノン」はメラニンの生成を抑えるだけでなく、すでに出来てしまったメラニン色素を薄くする効果もあるため、メラニン色素による「くすみ」に対する効果が高い成分です。
ただし、この2種類は敏感肌や乾燥肌で肌トラブルが起こっている人には刺激が強く、肌に合わないこともあるので注意してください。
- ビタミンC
- ビタミンE
- 鉄分
- リコピン
などが効果的です。
ビタミンCはスキンケア用品に含まれるビタミンC誘導体と同じく、メラニンの生成を抑えるとともに、すでに出来たメラニン色素を薄くしてくれる効果があります。
ただしビタミンCは、ストレスや運動でも消費される栄養素なので、ストレスがたまっている人や運動をする習慣のある人は、少し多めに摂取する必要があります。
ビタミンCが多く含まれる食べ物には「パプリカ」や「レモン」「ゆず」などがあります。
次にビタミンEには、メラニンの出来る原因になる活性酸素を抑える役割があります。
またビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂取することで活性酸素を抑える力が高まります。
ビタミンEが多く含まれる食べ物には、アーモンドをはじめとした「ナッツ類」、マーガリンやオリーブオイルなどの「油脂類」があります。
次に鉄分には、活性酸素を除去するために必要な「カタラーゼ」という酵素を体内で作る働きがあります。
鉄分は食事からでしか摂取することが出来ないうえに、現代人が不足しがちな栄養素の1つです。
鉄分が多く含まれるものには、レバーをはじめとした「肉類」や「煮干し」などがあります。
最後にリコピンは、メラニンが過剰に生成されるのを防ぐ役割があります。
リコピンは紫外線によるダメージに対する効果が非常に高く、食べる日焼け止めとまで言われることがあります。
リコピンを多く含むものは「トマト」「スイカ」「ピンクグレープフルーツ」などがあります。
食事に気を遣うことで、メラニンによる「くすみ」を大きく改善できます。
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血行不良によるくすみ
血行不良による「くすみ」には、2種類が存在します。
1つめは、肌に古い角質が残ってしまうことであらわれる「くすみ」。
血行不良によって細胞に充分な栄養が届かなくなってしまい、ターンオーバーが正常に行われなくなることによって起こります。
2つめは、肌が黄色みを帯びてしまう「くすみ」。
こちらの「くすみ」も同じく血行不良によって血流が悪くなり、血管の赤みが失われることによって起こります。
目の下にできるクマは、血行不良による「くすみ」の代表的なものの1つですが、クマの場合は流れが悪くなった血管の色がそのまま見えてしまうことによって黒く見えます。
冷え性、喫煙、慢性疲労、寝不足が続いてしまうと、血流が悪くなりやすく「くすみ」が出来やすくなります。
また血行不良による「くすみ」が症状としてあらわれているときには、自律神経にも乱れが出ていることが考えられます。
自律神経が乱れて交感神経が優位になると血管を縮ませてしまうので、血流が悪くなりやすくこちらの改善も必要になります。
血行不良によるくすみを治すポイント
血行不良による「くすみ」を改善するには、血流を良くすることが一番効果的です。
血流を良くするために重要なことは、体を温めることです。
具体的な方法としては
- 運動をする
- お風呂にゆっくりつかる
- 血行を良くする食べ物を取る
これらの方法があげられます。
まず「運動をすること」で心拍数が上がり、血流が良くなる効果と体温を上昇させる効果が期待できます。
また筋肉が鍛えられることで、血液を送り出す力が強くなります。
次に「お風呂につかること」で、血管が拡張され血液の循環がスムーズになります。
お風呂の効果を最大化するために「少しぬるめのお湯に長時間入ること」「炭酸ガスを含む入浴剤を使用すること」をおススメします。
最後に「血行を良くする食べ物」についてですが
- 生姜
- ニンジン
- 玉ねぎ
などが有名です。
「生姜」には血管を拡張する効果と体を芯から温める効果があるので、血流を良くするのに効果的です。
「ニンジン」や「玉ねぎ」のような根菜類には食物繊維が多く含まれ、血液をサラサラにして血流を良くする効果があります。
寒い地方の地中で育つ根菜類には、体を温めてくれるものが多いので、積極的に食べることをおススメします。
糖化によるくすみ
糖化は「くすみ」を生み出すだけでなく、老化を早めてしまう厄介な現象です。
糖化とは、タンパク質と糖質が結びついてしまい、タンパク質が劣化し「AGEs」という物質に変化してしまう現象です。
この劣化したタンパク質「AGEs」が体内に蓄積されていくと、肌全体が黄色くくすんだ色に変化してしまうのです。
また、肌のハリを作るコラーゲンを破壊してしまい「弾力のない肌」「しわやたるみ」「潤いのない肌」これら全ての老化現象が起こりやすくなってしまいます。
「肌の老化現象」については、こちらの記事で詳しく説明しております。
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糖化によるくすみを治すポイント
糖化による「くすみ」はメラニンと同じく、原因となる劣化したタンパク質が出来ないように予防することが大切です。
糖化が起こってしまうのは、体内に「糖が多すぎて余っていること」が原因です。
具体的な糖化を予防をする方法としては
- 糖分が多い菓子類を取りすぎないこと
- 体内で糖に変化する米やパンなどの炭水化物を取りすぎないこと
- 炭水化物を食べる前に食物繊維を含むものを食べる
- 運動をする習慣をつける
- 1日6時間以上の睡眠をとる
これらの方法を用いて糖化を防ぐことができます。
まず、体内に余ってしまう糖を減らすためには「GI値が低い食べ物」を普段の食事に取り入れることが必要です。
「GI値が低い食べ物」は体内に糖が吸収されにくいため、余分な糖が体内に残りにくくなります。
次に「食物繊維を含むもの」を炭水化物などの前に食べると、糖の吸収を抑えることができます。
また、糖は体を動かすために必要なエネルギーなので「適度な運動をして糖を消費すること」で、余分な糖が体内に蓄積されにくくなります。
最後に、睡眠時間を6時間以上とることで肌の代謝があがり、タンパク質が糖化してしまった「AGEs」が含まれる肌を排出することが出来ます。
質の良い睡眠をとることで、糖化を予防することも改善することも可能です。
これらの習慣を身につけて、糖化を予防していくことが大切です。
汚れの蓄積によるくすみ
毛穴に汚れが蓄積することで「くすみ」が出来てしまいます。
毛穴の奥に詰まってしまった汚れや皮脂が酸化すると、黒ずんでしまい、この汚れが増えてしまうと、顔全体がくすんで見えるようになります。
汚れが蓄積してしまう主な原因の1つとしては「毎日の洗顔で充分に汚れを落としきれていない」ことが挙げられます。
特に夏場は、汗や皮脂が大量に分泌されやすいため、汚れがたまりやすく「くすみが出来やすい季節」として注意が必要です。
汚れの蓄積によるくすみを治すポイント
汚れによるくすみを治す際に一番重要なのは「正しい洗顔方法で汚れを落とすこと」です。
洗顔をやり過ぎて皮脂を落とし過ぎることも、乾燥肌になってしまう為よくないのですが、普段の汚れが毛穴に残ってしまい酸化すると「くすみの原因になる頑固な汚れ」になってしまうので、落としにくくなります。
ですので、肌に優しく正しい洗顔の方法でしっかりと汚れを落とすことが大事なのです。
「正しい洗顔の方法」については、こちらの記事で詳しく説明しています。
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また、古い角質による「くすみ」はピーリングで落とすことが可能です。
ピーリングは、古い角質をフルーツ酸などの優しい酸で溶かしてしまうものです。
古い角質が取り除かれることで、ターンオーバーを早めて肌を生まれ変わらせることが出来るのです。
また、古い角質を落とすことで「角栓」や「毛穴の黒ずみ」を防ぐことにもつながるので、くすみの予防にも役立ちます。
ただし、ピーリングのやり過ぎは逆にターンオーバーを早め過ぎてしまい、乾燥肌や敏感肌になってしまう可能性があるので、週に1回以上は行わないようにしましょう。
「ピーリング」について、詳しくはこちらで説明しているので一度ご覧ください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
基本的に肌の「くすみ」を落とすためには、肌の新陳代謝が正常に行われることが重要です。
古くなって色がくすんでしまっている細胞を、外に排出して新しい細胞を作ることで「くすみ」の原因になっていた部分を無くしてしまうのです。
また肌のキメが乱れて「くすみ」が出来ているので、肌のキメを整えるために「スキンケアをすること」も効果的です。
自分のくすみにあわせた対策ポイントを抑えながら「肌のくすみ」とサヨナラしましょう!
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