「キレイな肌」と「食事」にはとても重要な関係があります。
食べ物からとった栄養素は体のいろいろな部分に運ばれて、私たちの命を支えているのですが「キレイな肌」を作り上げるのもこの栄養素です。
巷では食品と健康について様々な情報があふれていますが、どの情報が正しいのかちゃんと理解しているでしょうか?
今回はフランスのファッション雑誌marie claireで掲載された
「完璧な肌を手に入れるために知らなくてはいけない食べ物のウソとホント」
をご紹介したいと思います。
美を目指したバランスの取れた食品
「バランスの取れた食事は高価なクリームよりも効果がある。」
この心情をもとに、気鋭の女性シェフ「キャスリーヌ・モロー」と、皮膚科学の「ナディーヌ・ポマレード博士」に、健康に良いバランスのとれた食事について尋ねました。
まず最初に「食事でコスメティックのすべてがまかなえるとは考えていません。」と両者は語りました。
しかし、バランスのとれた食事は”一石二鳥”なのです。
なぜなら、正しい食生活をしていれば、「乾燥」や「老化」などから肌を守れるうえに、さまざまな生活習慣病、「肥満」のリスクも低下させることができるからです。
よく知られている人気の食材としては「レンズマメ」「ステーキ用の牛肉」「甲殻類」など、「鉄分・ビタミンD」「亜鉛」が豊富なものなどが挙げられます。
しかし、こうして紹介されている情報は、果たしてどこまでが正しいのでしょうか?
肌・保湿に関する嘘と本当
これは本当です。肌には水分をつなぎとめるために、良質な「脂肪酸」を摂取することが必要なのです。
【肌への保湿のために水を多く飲まなくてはいけない?】
これは嘘。
水を多く飲んだとしても、水は肌に何かアクションを起こすことはありません。
その中で必要分だけが血行とともに真皮の内部にまで運ばれるので、量の問題ではないのです。
【生のニンジンのほうが、火を通したものより肌に良い?】
これは本当。
生の状態であればサラダでもジュースでも、火を通されたものより2倍のβカロテンが含まれているのです。
ニキビ・鉄分に関する嘘と本当
【ニキビには亜鉛が効く?】
これは本当です。
亜鉛に富んだ食品(カキ、牛肉、牛のレバー…)は皮脂腺の分泌を整え「ニキビ」のできにくい状態にしてくれるのです。
【ブラックチョコレートは亜鉛に富んでいて、ニキビ対策に良い?】
嘘です。
確かにカカオ豆は亜鉛を豊富に含んでいるのですが、同時に飽和脂肪酸と糖分も多量に含まれています。
だから避けたほうが良いのです…
【鉄分は髪質を良くするには欠かせない栄養素?】
本当です。
美しい髪の毛を維持するためには良質の栄養素を含んだ食品(仔羊、豚、インゲン豆、レンズマメ…)が必要不可欠です。
これは鉄分に限ったことではありません。
そのため、極度の食事制限をしたり、タンパク質・アミノ酸・ビタミンなどの欠乏症になると、まず「髪質の衰え」がよくわかるのです。
アンチエイジング・ダイエットに関する嘘と本当
【しっかりと保湿されている肌は老化が遅い?】
これは本当。
肌の「保湿」は「シワの生成」に大きく作用します。
たるみなども、原因は主に「肌の乾燥」です。
【シワを作らないようにする食べ物はある?】
どちらとも言えない。
生野菜や豆類、オリーブオイルの摂取は「皮膚の老化」を退ける効果があります。
しかし、アンチエイジングは食べ物だけで完全に出来るとは言えません。
ほかにも「紫外線対策」や「喫煙」など、肌の老化を促進させるファクターは多く存在するのです。
【夜ご飯を軽く済ませることで体重を減らせる?】
本当。
どういったものを食べるか、何時ごろ食事をするかにもよりますが、同じ環境下であれば脂質がより多くストックされるのは夜ご飯なので、夜食べる量を減らすことで一定の「ダイエット効果」が得られるでしょう。
【クロムは脂肪を貯めないようにする微量元素?】
本当です。
微量元素というのは、命を支えるために必須ですが、その必要量は微量である元素のことです。
クロムもそういった栄養素の一つで、特に体内の糖質の量をコントロールするために重要な存在です。
したがって、クロムは脂肪細胞による脂質の変換を抑制する働きがあるので、脂肪をためないようにするために意味のある栄養素と言えます。
まとめ
今回紹介した情報の中で、
あなたがすでに知っていたことはいくつあったでしょうか?
科学が発達するにつれて、食品に関する情報は膨大な量が出回るようになり、何が本当で何が嘘なのかを見極めなくてはいけない時代になりつつあります。
いつまでも健康的な肌と身体を保ち続けられるように、必要な情報は頭にストックしておきましょう。