「かゆみ」「ニキビ」「吹き出物」「カサつき」など様々な症状を引き起こす肌荒れ。
様々な原因によって肌荒れは起こります。
肌のバリア機能が失われて、そこに雑菌が繁殖し「吹き出物」や「ニキビ」を作ってしまう肌荒れ。
皮脂や水分量の減少により乾燥し、カサついたり粉をふく肌荒れ。
ホルモンバランスの乱れによる肌荒れ。
これら様々な原因により起こる肌荒れを早く治す為には「原因にあわせた対策」が必要になってきます。
肌荒れの原因一覧
肌荒れにつながる「主な原因」として考えられるものは
- アレルギー
- ストレス
- 乾燥
- 食生活の乱れ
- 間違ったスキンケア
- 加齢
以上の6つがあげられます。
原因によって症状も異なるため、それぞれにあわせて対策をしていく必要があります。
アレルギーが原因の肌荒れ
アレルギーによる肌荒れは「原因物質が肌に直接触れたり、食べ物として摂取したとき」に発生します。
そのため「アレルギー反応の原因となっている物質を突き止めること」がまず重要です。
肌荒れが起こる「タイミング」や「時期」をメモなどで残しておくと、アレルギーを引き起こしている物質を特定しやすくなります。
症状は様々ですが「赤み」が出てきたり「かゆみ」をともなうものが多いです。
アレルギー反応の原因としてよくあるものが
- 花粉
- ダニ
- 食べ物
- 大気汚染
- 化学物質
これらの物質が「アレルギー性の肌荒れを引き起こす原因」としてよくあげられます。
「ダニ」や「化学物質」が原因の場合は、ある時期から肌荒れが起こり、長期間にわたって続いてしまうことがあります。
これは枕や布団にダニが増えてしまい、毎日そこに触れるため、より症状がひどくなっていったり、新しく買った家具の木材などについた化学物質が原因だったりするため、それら原因となっているものを取り除かない限り改善が難しいです。
「食べ物」による肌荒れは、症状が出る直前の食事が原因として最も可能性が高いため、ある程度原因となっている物質を予想しやすいアレルギーです。
「アレルギーが原因の肌荒れ」を発生した場合は、自分の生活を振り返り、肌荒れが出る前と出た時に「何かしらの変化」があったかどうか、どういったタイミングで肌荒れが発生したか、一時的なものか長期間にわたって継続するのかを、しっかりメモにとり覚えておきましょう。
また、肌荒れによって「乾燥肌」になってしまうと、肌のバリア機能が失われてしまうため、アレルギーの原因物質から身を守ることが出来なくなってしまい「症状が悪化」してしまうので、こまめに保湿することを心がけましょう。
「アレルギーの原因となっている物質」に触れることがなくなれば、軽い症状であれば数日で改善することもあるため、原因物質の特定が最も効果的な改善策となるでしょう。
ストレスが原因の肌荒れ
ストレスによる肌荒れは「ニキビ」となってあらわれることが多いです。
これはストレスが「自律神経の乱れ」を引き起こすことが原因です。
自律神経が乱れることで「皮脂分泌が増える」「免疫力が低下する」「肌への刺激に敏感に反応するようになる」など、ニキビの原因となる雑菌が繁殖しやすい環境になるためです。
また、ストレスを受けると自律神経の乱れが生じ、皮脂分泌にかかわる男性ホルモンが多く分泌されるようになります。
これにより、皮脂が「毛穴に詰まりやすく」なります。
さらにストレスは「内臓の機能を低下」させてしまうため「免疫力の低下」につながります。
そして免疫力の低下により「肌のバリア機能まで低下」することで、暖房による空気の乾燥や、紫外線や摩擦によるダメージを受けやすくなり、肌表面の角質層が傷つきます。
そこにアクネ菌などの雑菌が入り込み、繁殖することで「ニキビ」や「吹き出もの」が出来てしまいます。
普段あまり出来ないのに、急にニキビが出来るようになった場合は「ストレスが原因の肌荒れ」の可能性が高いと考えられます。
「ストレスが原因の肌荒れ」の改善には、充分な睡眠、規則正しい生活、適度な運動など、上手にストレスを解消する事が重要になります。
自律神経を整えるために「規則正しい生活習慣」「上手なストレス解消」が、肌荒れ改善に最も効果を発揮します。
ストレス解消についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
乾燥が原因の肌荒れ
肌がザラザラしたり、粉がポロポロ落ちてくるような肌荒れは「乾燥が原因」となって起こる事が非常に多いです。
乾燥を引き起こす原因は「洗顔のやり過ぎ」「間違ったスキンケア」「気候」によるものなどが代表的です。
肌がザラザラになってしまったり、粉が落ちてくるものは「肌表面の角質層」が剥がれ落ちて出来ているものです。
角質層が剥がれ落ちると「バリア機能」が失われ、皮膚の表面が薄くなってしまうので、下にある血管が透けて「赤みがある肌」になってしまいます。
また皮膚表面が薄くなってしまうと「かゆみ」を引き起こす原因にもなります。
この状態の肌に「服のこすれ」や「髪の毛の接触」「熱いお湯に触れる」などの刺激が加わると、かゆみが生じるようになっています。
これら「乾燥が原因の肌荒れ」の改善には、とにかくまず「保湿すること」が重要です。
化粧水などで角質層に充分な水分を与え、それを保持する力を取り戻せば「乾燥が原因の肌荒れ」は改善します。
- 正しいスキンケア方法で保湿すること
- 部屋が乾燥しすぎないように充分に加湿をすること
- 入浴時に40℃以上のお湯に長時間つからないこと
- 暖房器具の熱が直接肌に当たることを避けること
- 皮脂を落としすぎないこと
これらの対策に取り組むことで「乾燥肌」は改善されます。
ただし、乾燥肌になってしまう原因は、他の項目であげている「アレルギー」「ストレス」「食生活」「加齢」などが「根本的な原因」となって引き起こされていることもあるため、注意が必要です。
保湿についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
食生活の乱れが原因の肌荒れ
「食生活の乱れが原因の肌荒れ」は、ビタミンやミネラルなどの栄養分が不足することで起こります。
不足している栄養分や、逆に過剰に取りすぎている物質によって「肌荒れの症状」も変わってきます。
まず「カサつき」や「ひび割れ」といった「乾燥肌系の肌荒れ」は、
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
が不足しているときに起こります。
ビタミンは「補酵素」と呼ばれる物質であるため、熱に弱く「48℃以上」で崩壊が始まり「70℃」で完全に機能が失われる特徴があります。
そのため、加熱処理をされていない状態で摂取する必要があります。
次に「ニキビ」や「脂性」を引き起こす「脂性肌系の肌荒れ」は、糖質や脂質の取りすぎが原因で起こりやすい肌荒れです。
揚げ物以外でも「炭水化物」は体内で分解されて「糖質」になるので、米、麺、パンなども多く取りすぎることも「ニキビの原因」に繋がります。
また、糖質を体内で分解するときに、ビタミンやミネラルを大量に消費するため「ビタミン・ミネラル不足の原因」にもなります。
「ターンオーバーの乱れによる肌の新陳代謝の低下」は、ミネラルが不足していることが原因で起こります。
ミネラルは新しい細胞を作るのに欠かせない栄養です。
ミネラルが不足してくるとターンオーバーが乱れ、肌の表面に古い角質がたまってくるため「肌荒れが起こりやすい状態」になります。
ターンオーバーが乱れると毛穴がつまり、「ニキビ」「吹き出物」ができやすくなってしまいます。
また、ミネラルには「カルシウム」「鉄」「亜鉛」といったものが含まれ、これらが不足していると「自律神経の乱れ」「免疫力の低下」をおこしてしまうので、様々な形で肌荒れの症状がでてくる可能性があります。
皮脂分泌が過剰になったり、乾燥肌をひきおこしたりすることもあります。
ターンオーバーが乱れていると、肌表面に古い角質がたまっている場所があるため、デコボコになりザラザラした触り心地になるだけでなく、くすみの原因にもなってしまいます。
また、ミネラルは体内で生成できない栄養分なので、食事からでないと摂取できません。
食生活に偏りがあると「様々な肌荒れの原因」になってしまうため注意しましょう。
栄養素は、1種類だけを集中的に摂取しても効果がないので「バランスの良い食事」を心がけ、その中で不足しがちなものをサプリメントで補うことが効果的です。
サプリメントについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
【サプリメントって効果あるの?】サプリメントの効果と種類を徹底検証
間違ったスキンケアが原因の肌荒れ
間違ったスキンケア方法を続けることも、肌荒れの原因になります。
洗浄力の強い洗顔料を使用したり、1日に何度も洗顔をするといったようなことは、乾燥肌を進行させるだけでなく、皮脂が過剰に分泌されるようになり「ニキビの原因」になってしまうこともあります。
しかし、普段から洗顔をする習慣がなかったり、洗浄力が弱すぎる洗顔料を使用していると、古い角質を落としきれずに粉をふくこともあるので、注意が必要です。
他には、洗顔のときやその後タオルを使用する際に、ゴシゴシとこすって肌を傷つけたり、化粧水のパッティングの際に、強くたたいて刺激を与えすぎる、スキンケア用品が自分の肌に合わない場合なども「肌荒れを引き起こす原因」になります。
間違ったスキンケア方法は肌荒れを引き起こすだけでなく、老化のスピードを加速させるため「正しいスキンケア方法」を行うことが重要です。
スキンケアについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
【男性肌と女性肌は全然違う!?】男の肌に最適なスキンケアとは?
加齢が原因の肌荒れ
紫外線、乾燥、糖化、酸化など、様々な原因で老化のスピードが加速していきます。
肌が老化することで「セラミド」「NMF」「皮脂分泌量」が減少し、角質層の水分保持能力が低下することで、乾燥肌になり「ひび割れ」や「粉ふき」といった肌荒れを引き起こします。
さらに老化による肌荒れは、そのままにしておくと「深いしわ」を作ってしまう原因になってしまいます。
また20代以降は、ターンオーバーのサイクルが長くなってきてしまうので「ニキビ」や「吹き出物」できやすい環境になります。
若いころは、何もしなくても肌がきれいなままだったかもしれませんが、30代以降は体内や肌の構成成分に大きな変化が出てくるため、少し夜更かしをしただけで「吹き出物」ができてしまうようになります。
これらの老化現象に効果的な対策は、アンチエイジングに重点を置いたスキンケアへの取り組みです。
年齢とともに減少していく水分保持能力をカバーするために、保湿力の高い成分を使用することや、周期が長くなってしまったターンオーバーを正常に近づけるために「EGF」や「プラセンタ」といった成分を含んだスキンケア用品を使用することが効果的でしょう。
アンチエイジングについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
【20代が老化の分かれ目!】老けない男になるためのアンチエイジング
肌荒れの原因と対策まとめ
見た目の印象にに大きく影響を与え、的確な対応をしないとなかなか改善されない肌荒れ。
一言で肌荒れと言っても、このように様々な原因によって引き起こされるため、なにが原因になっているのか見極めなくては、なかなか治すことが出来ません。
「肌が少しピリピリする」「かゆみがある」「赤くなっている部分がある」などの症状が現れた時は、肌荒れの兆候なので、軽視せずに対策を行う事が必要です。
放置してしまうと、どんどん悪化していってしまうこともあるため、早めに原因を突き止め改善していきましょう。