みなさん日本酒はお好きですか?
ビールやハイボールは飲むけれど、日本酒はあまり飲まない人も多いのではないでしょうか。
しかし、日本酒を飲む事によって肌がキレイになるのであればどうですか?
お酒を飲んで肌がきれいになるなんて、ちょっとウソみたいな話ですよね。
でも、日本酒には「肌をキレイにする成分」が豊富に含まれていて、日本酒を飲むことで肌がきれいになる効果が科学的にも発見されているのです。
お酒は肌に悪い?
お酒を飲みすぎた次の日、朝起きて鏡を見たらまるで別人のように顔が老けて見えた…。
なんていう経験は多くの人にあるのではないでしょうか?
実際、アルコールを摂取すると肌は衰えます。
というのも、アルコールは体内に入った瞬間からどんどん分解されているのですが、その過程で「多くの水分が必要」になるのです。
もちろん、その水分は臓器からまかなわれることが多いのですが「肌」から水分を持っていかれることもあるのです。
つまり、「アルコールを分解するために肌の水分が奪われている」んですね。
その結果、肌の潤いは無くなり、ハリの無いたるんだ肌となり、歳をとったような印象になってしまうのです。
「酒は百薬の長」なんてよく言いますが、この言葉はお酒を適量嗜むという大前提があっての言葉です。ストレスを緩和してコミュニケーションを円滑にしてくれるお酒は、精神面では良いかもしれませんが、体内ではいろいろな部分がアルコールの影響を受[…]
日本酒が肌に良いって本当?
日本酒には「旨み」が多いという話を聞いたことはあるでしょうか?
日本酒は「醸造酒」で、原料である「米」を発酵させる事でアルコールが生成されて酒になるのです。
発酵した食品というのは、ほかに例を挙げると「チーズ」や「納豆」があるように「旨み」が詰まった食品になるのです。
旨みは「アミノ酸」が作り出すもの。
そして、この「アミノ酸」が肌にうれしい効果をもたらしてくれるのです。
「アミノ酸」には水分をつなぎとめる効果があるので、肌の内側をしっかりと保湿してくれるのです。
しかも、ほかの種類のお酒と比べると「日本酒のアミノ酸含有量はとても高い」のです。
その量、実にビールの約2倍、ワインの約5倍です。
ワインにも「ポリフェノール」や「抗酸化物質」が豊富で健康に良いと言われてブームになりましたが、日本酒も負けていません。
杜氏の手は白い
日本酒を作る職人のことを「杜氏」と言います。
この杜氏さんたちの手は「白くてすべすべ」だという話を聞いたことがあるでしょうか?
彼らは日々「日本酒のもと」を手で触って仕事をしているので、手が白くすべすべになっているのだそうです。
具体的には、日本酒に含まれる「麹酸」という成分がメラニンの生成と沈着を防ぐのです。
これによって「肌のくすみ」や「シミ」から肌を守り、白く輝く肌を手に入れることができるのです。
肌が黒ずんでしまい汚く見えてしまったり、顔色が悪く見えてしまう原因になってしまう「くすみ」。若いころは全く気にしたことがなかったのに、30代を超えたあたりから急に顔色が悪くなったように見えてきたり、部分的に黒ずんでしまったり、目の下[…]
日本酒は肌にうれしい「エイジングケア成分」が豊富
日本酒に含まれる「ビタミンB6」はタンパク質の代謝を促進するので、肌細胞の再生を促します。
新しい細胞が多く作られれば、その分肌が若返るということなので、ぜひ毎日とり続けたい栄養素です。
この「ビタミンB6」が日本酒には多く含まれているので、飲んで体内に吸収されれば肌への効果が期待できます。
また「ビタミンB6」は水溶性ビタミンの一種で、必要以上は尿と一緒に体外に排泄されてしまうので、摂りすぎる心配がありません。
また、若さを保って老化を防止する成分として「フェルラ酸」という物質も日本酒には含まれています。
これらの成分の働きにより、日本酒は「エイジングケアにも効果のある飲み物」だと言えるのです。
日本酒には「ストレスを和らげる効果」もある
なんといってもアルコールの効果と言えばこれです。
日本酒に含まれるアルコールでほろ酔い気分になれば、ストレスが解消されて体の緊張がほぐれます。
しかし、これはアルコールだけの効果ではありません。
日本酒に含まれる「アデノシン」も、血行促進をする成分なので、筋肉の緊張をときほぐしてくれるのです。
血行促進は「疲れをとる」だけでなく、体のいたるところの「コリも解消」してくれます。
お酒はほどほどに飲んで、はじめて「百薬の長」。
これだけ良いことづくしの日本酒ですが
だからと言って「日本酒を飲みすぎる」ようなことはしないようにしましょう。
お酒を飲みすぎることによって、肌の水分が奪われるほか、生活リズムと睡眠の乱れから臓器の機能に支障をきたし、栄養の補給がスムーズに行かなくなる恐れがあります。
また、アルコールは人によっては「意識障害」などを引き起こす恐れがあるので、やはり「ほどほどの量」に抑えておくべきです。
日本酒協会によると、1日の日本酒消費量の適量は2~3合だそうです。
しかし、実際に飲んでみるとわかると思いますが、この量は決して「少なくはない量」で、人によっては3合飲み終わる前に酔いが回ってしまう人も多いかと思います。
現在、日本酒アドバイザーや利き酒師の勧める、毎日飲む場合の日本酒量は「約1合」。
もしくは「ワイングラス1杯分」だそうですので、この量を目安に肌や健康のために日本酒を飲むと良いのではないでしょうか?